こんにちは!
デザイナーの伊東です。
今回の内容は、デザイン業務の効率化のお話です。
デザイナーとしてのスキルを磨くことが大事だということは当たり前の話ですが、それと同じくらい作業スピードを早くすることは重要なことだと思います。
同じ時間でこなせる作業の量を増やし、よりクリエイティブな部分に時間を割けるようにするにはどうしたらいいでしょうか。
今の作業に無駄があるような気がするけど、どこから手をつけていいかわからない!
そんなデザイナーさんに参考にしていただきたい内容になっています。
最後までよろしくお願いします!
この記事の目次
ショートカットを駆使する
これは比較的イメージしやすいところだと思います。
ショートカットを使用せずに作業している方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
よく使う機能をコマンド一つで呼び出せれば、作業時間短縮に繋がることは明白です。
ここでは以外と知られていないけどものすごく便利なPhotoshopのショートカットを何点かご紹介します。
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行間を変更する (Mac) option + ↑ or ↓ (Win) alt + ↑ or ↓ |
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文字サイズを変更する (Mac) command + shift + . or , (Win) ctrl + shift + . or , |
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移動ツールに切り替える Vを押す |
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スポイトツールに切り替える Iを押す |
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グリッドの表示/非表示 (Mac) command + @ (Win) ctr + @ |
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選択範囲の反転 (Mac) command + shift + I (Win) ctr + shift + I |
Photoshopのショートカットに関しては、Adobeの公式サイトにてチートシートが公開されています。
よく使っている動作でショートカットが使えないか、確認することをおすすめします。
制作ツールを見直す
Photoshop、またはIllustratorでデザインを作成するのが当たり前になっていますが、そもそも今使っているツールが本当に最適か疑ってみるのも一つの方法です。例えば、前回の記事でAdobe XDにつて書きましたが、レイアウトだけXDを使用するなどして作業時間を短縮できるかもしれません。
これは制作ツールに限った話ではなく、いつも当たり前に使用しているメールツール、チャットツール、ブラウザなど、様々なことに当てはまると思います。
使い回しのできる素材を整理しておく
テクスチャやブラシ、アイコンなどの案件をまたいで使用する素材は、日々ストックしておいてすぐに使えるようにすることでデザイン作業は断然早くなります。
一度ボツになった素材やデザインのパーツなども、後になって使える場面がでてくるかもしれないので残しておくことが懸命です。
ストックした素材を素早く使用するためには、収集した素材を一目瞭然に整理する必要があります。
ここでおすすめしたいのは、Adobe Bridgeを使用した管理です。
- ファイルにラベルをつけて管理
- よく使う素材はレーティング(評価)を高くつけて見つけやすくする
- 充実したファイル検索機能
- ファイルのプレビューが高速
などなど、欲しい機能は一通り揃っています。
公式サイトにもBridgeの活用方法が書かれていますので、ぜひ参考にしてみてください。
同じ作業をまとめてする
画像のトリミング作業をまとめてする、原稿の流し込み作業をまとめてするなど、まとまった同じ作業は一気にやってしまいましょう。
作業の効率化はもちろん、ミスの防止にも繋がります。
この記事の執筆する前日にテレビで見たのですが、家事が上手な人も同じことをやっているそうです。
例えば料理であれば、野菜を切る作業を最初に終わらせてしまい、あとは煮る、焼く、あげるだけといった具合にすると、料理にかかる時間が半分に短縮されていました。
デザインだけではなく、仕事全般に言えることかもしれません。
「考える作業」、「単純な作業」を分ける
デザイン業務は大きく分けて「考える作業」と「単純な作業」に分けることができます。
それぞれどんな作業が当てはまるでしょうか。
考える作業
- コンセプトメイキング
- カラーリング
- レイアウト
- フォントの選定
単純な作業
- 文章の流し込み
- 画像のトリミング
- 同じレイアウトの反復作業
これらの作業は、それぞれ分けて考えたほうが作業がスムーズになります。
先に「考える作業」をとことん詰めて、方向性がしっかりついたら「単純な作業」に移行する流れです。
単純作業の途中に考える必要が出てきた場合、一旦「単純な作業」をやめて「考える作業」に集中する、この繰り返しで作業はもっと効率的になると思います。
共通化できる部分を洗い出してルール化する
現在ALAKIでは、社内のデザインルールをまとめたガイドラインを作成しています。
説得力のあるデザイン、クオリティの確保、作業効率の改善を目的として、不要なところで迷わないようなルールを定めています。
デザインはあくまで目的を達成するための手段であって、個人の主観に左右されるものではないと考えています。
デザインをアーティスティックなものとして捉えてしまうとどうしてもガイドラインを作成する際の妨げになってしまいます。
もちろん、デザインをルールでがんじがらめにしてしまうと自由度が奪われて、魅力のないデザインが出来上がってしまう恐れがあるので注意が必要です。
日頃の作業を見直し、ガイドラインの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
ここまでデザイン業務の作業時間短縮に繋がる6つの方法をご紹介していきました。
これらを確実に実行していくに当たって重要なことは、コスト意識をしっかりと持つことだと思います。
当たり前の話ですが、同じ1ページのデザインを丸一日かけるのか、1時間で終わらせられるのかでかかる費用は大きく変わっていきます。
デザインのことだけを考えていると、この「コスト意識を持つ」ということはなかなか難しいかもしれません。
その案件の全体像を見据え、仕事の本質を考えて目の前の仕事をしていくことを、私自身しっかりと意識していきたいと思います。