こんにちは!
WebXRクリエイターの伊東(@ALAKIWebVRAR1)です。
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前回は「観光 × AR」という切り口でWebARの事例をご紹介しました。
第2回となる今回は、「EC × AR」というテーマで事例をご紹介していきたいと思います。
単なる事例紹介にとどまらず、実際に操作していただけるWebARのデモもご用意しました。
ぜひ、実際に体験してみてARの価値を実感していただければと思います。
「EC × AR」事例紹介
商品3Dデータの活用
まずはこちらをご覧ください。
スニーカーの3Dオブジェクトが表示され、マウスドラッグもしくはスマートフォンのスワイプで自由に動かすことができると思います。
商品の3Dデータさえあれば、最近では比較的簡単にブラウザ上に3D表示して操作できるようになりました。
PCで閲覧されている方は、ぜひ先ほどの3Dデータをスマートフォンで確認してみてください。
3Dデータが表示されている領域の右下あたりに、アイコンが表示されていればタップしてみてください。
すると、WebARを起動する画面が立ち上がるかと思います。
カメラが起動しますので、カメラを上下左右に動かして、周囲の映像をARに認識させます。
すると、3Dデータが平面を認識して、あたかも「そこにある」ように表示されます。
いわゆるARマーカーという目印のようなものを使用しない「マーカーレスAR」というものです。
平面を認識する精度はとても高く、表示もちらついたりせず安定しています。
このような仕組みをECサイトに取り入れることで、商品の現物を見なくてもサイズ感、質感、部屋や自分の体などの環境と組み合わせた時に受ける印象を実際に感じ取れるなど、ARのメリットを活かすことができます。
商品3Dデータがなくても利用できるWebAR
先ほどご紹介したデモは商品の3Dデータを利用したARでした。
高品質な3Dデータは高い没入感を与える反面、商品の提供側からすると3Dデータ制作のコストは決して安くはありません。
そこで、弊社では「3Dデータを必要としないWebAR」の開発に取り組んでおります。
今回は、開発に取り組んでいるプロジェクトから、「サイズ計測WebAR」をご紹介します。
一部の機能をご体験いただけるよう、デモをご用意しました。
立った状態で、スマートフォンで以下のURLにアクセスしてください。
https://alaki.co.jp/demo/size-simulator/ar.html
製品の寸法を入力していただくと、寸法通りの簡易な3DデータがAR表示されます。
左右・奥行きの位置調整ができ、製品を現実空間に配置する際のサイズ感のシミュレーションが可能です。
本プロジェクトは、EC以外にもさまざまなシチュエーションでの利用を想定しております。
ECへの利用に関しては、例えばWordpressなどのいわゆるCMSの管理画面に寸法を入力する機能を実装するだけで、
既存のECサイトの構造を大きく変更することなく「サイズ計測WebAR」をご利用いただけます。
AR導入の大きなハードルとなる3D制作に関するコストを極限まで抑えつつ、ARの大きなメリットである「サイズ感のシミュレーション」をWebベースで簡単にエンドユーザー様にご利用いただけます。
ECにもたらすメリット
最後に、「EC × AR」のメリットを簡潔にまとめていきたいと思います。
大きく以下の2つのメリットがあると言えます。
商品の特徴理解を強力にサポートする
ARが得意とする「特徴理解サポート」に関しては、具体的に以下のようなことが挙げられます。
- 商品のサイズ感のシミュレーション
- 商品を実際に配置した際の見た目の印象のシミュレーション
- 商品の構造の理解
- 商品の質感や模様などの細かいディテールの把握
これらは静止画・動画しか扱えなかった既存のECサイトと比べ、ARが大きく成果をあげられる領域と言えます。
商品の特性によって特にエンドユーザーに訴求しなければならないポイントを抑えた上で、効果的に活用することがAR導入の成功の鍵となります。
WebARならではのデータ採り
通常のECサイトではなかなか測定できない有用なデータを、WebARでは効果的に計測することが可能です。
例えば、商品外観の「どの部分」が「どれくらい」閲覧されているのか、という情報はARでしか計測できないデータと言えるのではないでしょうか。
このデータは、提供側が訴求したい部分とエンドユーザーが興味を示す部分との齟齬がないかを測れたり、提供者側が気づかなかった価値を発見することにつながります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「EC × AR」という切り口でARの可能性についてまとめました。
本記事以降も、さまざまな業界とARの組み合わせについて、事例を交えてご紹介していきたいと思います。
ARの導入について、何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。
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