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XRクリエイターの伊東(@ALAKIWebVRAR1)です。
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ALAKIが自社サービスとして企画・開発をしているARアプリ「MUGHEN」は、ARの世界的アワード「Auggie Awards 2023」に挑戦します!
ALAKIの理念である「世界中の人々にお役立ちできるサービスを創る」の実現への第一歩として、世界的なARアワード「Auggie Awards」にMUGHENで挑戦いたします!
ノミネートまでの数ヶ月間、「リアルを重視したユーザー発信のARサービス」としてさらに磨きをかけていきます。
— ALAKI株式会社 (@ALAKI1028) November 30, 2022
今回は、Auggie Awardsについての概要と、これまで開催されたAuggie Awardsのファイナリスト作品をご紹介し、世界クオリティのAR作品からの学びをご共有したいと思います。
Auggie Awardsとは
Auggie Awardsは、世界中のARの普及促進を目指して始まった、世界的なアワードです。
世界20カ国以上でARのコミュニティやイベントの運営を行うAugmentedReality.orgという団体が主催しています。
15の様々なカテゴリから作品を募っていて、一般の方の投票からファイナリスト作品が選出され、その中から審査員が1作品を選び、カテゴリごとにWinnerが決まります。
今回は、2021、2022のファイナリストまたは受賞作品から、特に印象的だった作品をご紹介いたします。
Auggie Awards ファイナリスト・受賞作品
「2021 Finalist:Volu by Volograms」人物を瞬時に3D化する衝撃的なアプリ
まずご紹介するのは、スマートフォン1つで人物を3Dスキャンし、動きまでつける「Volu by Volograms」というアプリです。
フォトグラメトリやLidarスキャンのように、人物の周りをぐるっと撮影する必要がなく、正面から任意の秒数撮影するだけでOKです。
あとはバックグラウンドで処理されて、数十分するとアニメーション付き3Dデータとして人物のモデルが書き出されます。
様々なクリエイターが生成した3Dデータを使用して、お皿の上に表示させてみたり、町の中に出してみたりと、ユニークな動画を撮影してアプリ内で投稿することが可能です。
現時点では生成されたモデルはアプリ内でAR表示する用途にのみ使用可能で、今後3Dデータをエクスポートする機能が追加されれば、様々なプラットフォームで使用可能となり、可能性が大きく広がりそうです!
「2022 Winner:ZapWorks(Zappar)」WebARの概念を覆すクオリティと導入しやすい価格を実現
次に紹介するのは、「Best Creator & Authoring Tool」「Best Developer Tool」の2部門で受賞した、ZapWorksが提供する「Zappar」というARプラットフォオームです。
Auggie Awards 2022 Winner | ZapWorks: The all-in-one WebAR platform from Zappar on Vimeo.
Auggie Awards 2022 Winner | Universal AR by Zappar from Zappar on Vimeo.
同じ領域のサービスでは、これまで「8th Wall」というプラットフォームがかなり有名で、ハイクオリティー・ハイコストというポジションで存在していました。
その8th Wallも「Best Developer Tool」部門にノミネートしていましたが、Zapparが8th Wallを抑えての受賞となりました。
Zapparは、画像認識や顔認識などの認識技術に加え、今までWebARでは技術的に難しかった物体認識も可能にします。
機能面だけでいうと8th Wallも同等なことが可能ですが、プラットフォームが普及するにあたり2つのサービスの一番違いは「価格」です。
8th Wallが月額99ドルから利用可能なのに対し、Zapparはユーザー数の制限はありますが、月額45ドルから利用することができます。
高機能な技術を提供できるプラットフォームが複数でてきて、選択肢が増えることはARの普及にとってとてもありがたいです。
8th WallとZapparに関しては、海外のサイトで比較ページが複数ありましたのでこちらも参考になります。
https://sourceforge.net/software/compare/8th-Wall-vs-ZapWorks/
https://www.saashub.com/compare-zapworks-vs-8th-wall
「2022 Winner:Measure Your Space」Lidarスキャンのわかりやすさを追求したアイディア作品
最後にご紹介するのは、2022の「Best Consumer App」で受賞した、「Measure Your Space」というサービスです。
Lowe’s Measure Your Space Awards Demo from Lowe’s Innovation Labs on Vimeo.
アメリカのホームセンター LOWE’S(ロウズ)がリリースしているiOSアプリ内で、室内の間取りや寸法をスキャンして、フローリング材の見積もりを簡単に行うことができるというサービスが受賞しました。
このサービスは「iPhone 12 Pro」「iPhone 13 Pro」、そして2020年以降の「iPad Pro」モデルに搭載されている「Lidarセンサー」を活用した技術で、空間や物体の3Dスキャンを高速かつ高精度に行うことができます。
すでに他のサービスにも導入されつつある技術ですが、今回Measure Your Spaceが受賞したのは、スキャンを行う手順を今まで以上にスマートに表現したところが評価されたのだと考えています。
他のサービスではLidarセンサーを使って完全な「3Dデータ」を生成することを目的としていて、そのために対象物を隅々までくまなくスキャンする必要があります。そのため、初見では難しく感じたり、結果にユーザーの熟練度が影響する場合がありました。
そこでLOWE’Sのアプリは工夫を凝らし、AR機能を起動した時に部屋の中に複数の3Dアイコンが浮かぶようなデザインをとりいれました。
ユーザーは表示されたアイコンを探して数秒画面に映していくだけで、部屋全体の寸法が測れるようになります。
3Dデータを生成するには不完全かもしれませんが、目的である大まかなレイアウトや寸法が測れるという用途にはこれで十分です。
そして、スキャンが終わった後にスムーズにフローリング材の見積もりを行える体験もスムーズで、実用性が高く評価されていることがうかがえます。
最後に
今回ご紹介したAR作品をみていると、技術的なクオリティの高さはどんどん標準化されてきていて、その技術をどのように使うか、どうやって使いやすく提供するかがより重要になってきていることを感じました。
Auggie Awardsまさに「ARの普及」というところを目的としており、人々の生活により溶け込んだサービスがこれからも評価されていくのではと感じました。
ALAKIでは、これからどんどん海外に向けたビジネスを展開していきます。
これまで日本各地で実施してきたARでの実績をご覧いただいた海外の企業様からも、お問い合わせをいただいております。
ARのパイオニアとして、高い技術力とビジネス提案が可能です。以下のサイトよりお気軽にご相談ください!
■WebAR開発 特設サイト
https://alaki.co.jp/lp/webar/
また最近では、現実のあらゆる場所からデジタルコンテンツを誰でもAR空間にドロップできる「MUGHEN」というアプリをリリースしました。
こちらも近日中に英語版をリリース予定です。ぜひインストールしていただき、現実を拡張する感覚を体験してみてください!
■MUGHEN サービス紹介サイト
https://alaki.co.jp/lp/mughen/
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