こんばんは、ディレクター/マーケターの大橋です。
皆さんはクリティカルシンキングという言葉をご存知ですか?
クリティカルシンキングとは、時間・情報・リソースが無い場合でも効果的に思考を深めるための技術のことです。
今回は、書籍『実践型クリティカルシンキング特装版』より得られた学びをご紹介したいと思います。
この記事の目次
クリティカルシンキングとは?
①「目指すもの」を達成するために、
②自分の頭で考え、行動し、
③周りを動かす
ための実践的な思考技術です。
クリティカルシンキングが求められる3つの理由
クリティカルシンキングには、変化のスピードが早い今の時代にピッタリの技術なのです。
1.素早く結論を出すことができる
限られた時間、限られた情報で、その時点でベストだと思える結論・成果が出せる確率が上がる。
2.経験値のない事柄でも判断できる
自分に経験値のない事柄・事象についても自分の頭で考え、論理的な判断を行う力をつけられる。
3.判断の根拠を説明できる
自分の下した判断の根拠について、他人に簡潔かつ論理的に説明できるようになる。
クリティカルシンキング3つのステップ
クリティカルシンキングには、大きく分けて3つのステップがあります。
STEP1. 「目指すもの」を定義する
・いつまでに
・どのくらいのレベルのことを
・何のために
を具体的かつ明確に決め、理由も明確に説明ができるようにする。
STEP2.何が問題なのかクリアにする
・自分の現状を客観的に分析し、
・目指すものとのギャップを認識し、
・そのギャップが生じている原因を本質的に説明できる
ようにする。
STEP3.打ち手を考える
ギャップを埋めるためにどうすればよいか、具体的なアクションに落とし込む。
なぜそのアクションなのかを明確に説明できることも重要。
★補足
こんなキーワードが飛び交っていると、クリティカルシンキングができていない証拠です。
●活躍→何をもって活躍とする?
●他社→他社ってどこ?
●長時間労働→何時間から長時間?
●認知獲得→誰の?どんな認知のされかた?
上記のように、抽象的なキーワードは必ず具体的になるよう徹底的に考え抜くことです。
クリティカルシンキングを実践するために必要な2つの力
1.「目指すもの」を定義する力
自分のタスクをこなすというレベルのことだけなのか、自分の部署全体を見据えてのことなのか、会社全体の視点を持ってのことなのか、それとも業界や社会の課題を見据えてのことなのか。
「目指すもの」を定義する際は、どの目線で定義をするか、どの具体性で提示するかと言うことが非常に大事です。
視座の高さや自分自身の持っている世界観によって変わります。これめちゃくちゃ大事です!
2.ズームイン・ズームアウトする力
〇ズームイン
細かく砕いて核心に迫る力。本質的には?根源的な問題は?と掘り込む。
〇ズームアウト
思考や発想の枠を広げる力。ズームインが掘り込むのに対し、引いて考える。
「目指すもの」と「現状」とのギャップを明確にしたら、ズームインとズームアウトを駆使して考えることで思考が深まります。
★ズームイン・ズームアウトの事例
「目指すもの」:社員の残業をゼロにする
〇ズームイン
全員が残業しているのか特定の部署だけが残業しているのか?など、根源的な問題を特定するために掘り込んでいく。
〇ズームアウト
残業しなきゃならないほどの仕事量が本当にあるのか?残業代を目当てに仕事をしている人が多いのが問題では?など、少し引いて考える。
ズームイン、ズームアウトで問題を特定するための3つの質問
①なぜ?
例:なぜ、みんな残業をしているのか?
②ほんとうに?
例:本当に、残業をしてまでやらなければならない仕事が多いのか?
③具体的には?
例:やらなければならない仕事には、具体的にどんなものがあるのか?
この質問に答え続けるのがクリティカルシンキングです。
やってみるとわかりますが、決して簡単ではありません。
ですが、この3つの質問を繰り返すだけで、自然と深くまで思考することができるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
クリティカルシンキング、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは、クリティカルシンキングの導入部分にあたるものです。
クリティカルシンキングをより使いこなすためにはノウハウがありますので、改めてご紹介いたします!お楽しみに!