こんにちは。ALAKI山内です。
皆さんは、ベトナムでのビジネスにどのような印象をお持ちでしょうか?
「チャイナ・プラスワン」としての位置づけで、ベトナムを意識されている方も多くいらっしゃるかと思います。
チャイナリスクをヘッジするためにベトナムを選択肢のひとつとして捉えるという考えですね。
確かに、「チャイナ・プラスワン」という考え方は、日本企業のことだけを考えれば、正しい視点かとと思います。
しかしながら、2011年からベトナム市場の様子を見てきた私(もちろん、まだまだ未熟ですが…)の感想としては、
「チャイナ・プラスワン」として、「中国との比較」や「中国の次の一手」というフィルターでベトナム経済を
分析すると、ベトナム経済の本質を見失う危険性があるように感じています。
海外でのビジネスは相手国企業の経済的・社会的発展も含めた視点を持つことが重要であると感じています。
両国の経済的・社会的発展を考えた際、単に人件費や安いから、とか政治が安定しているからといった視点で
投資先を考えるのは、非常に危険です。
投資先であるベトナムの皆さまから、我々日本企業を見ると、「豊かな国から、我々に何かをもたらしてくれる!
何かを学び取りたい!」という「期待感」(「甘え」ではありません)を持っていることを痛切に感じます。
この建設的な「期待感」に応えることが日本企業には必要だと感じます。
もしかしたら、ベトナムへの投資を検討する「動機」は、「チャイナ・プラスワン」であるかも知れませんが、
もし、ベトナムでのビジネスを真剣に検討されていらっしゃる方がいらしたら、先ずは、ベトナム人の方々と密接に
交流されることをおススメ致します。
ベトナム現地で活躍されている日本人の方がとの交流を深めることも大切ですが、それよりも優先すべきは、ベト
ナム現地の方々との交流です。それは、ベトナム人経営者との交流だけでは無く、工場勤務のワーカーさんや飲食店
で働いているスタッフさん、ホワイトカラーの皆さまとのコミュニケーションにチャレンジしてみてください。
彼ら彼女らと直接、コミュニケーションをとることで、「チャイナ・プラスワン」で終わらないベトナムの本質を
感じ取ることができるでしょう。