こんにちは!デザイナーの井谷です。
死にかけた女子力をなんとか生き返らせるべく、先日、久しぶりにネイルに行ってきました。
以下久しぶりのネイルサロンで、もごもごする井谷とネイリストさんのやりとり。
ネイリストさん「どんな感じにしましょうか?」
私「じゃあ・・・このサンプルの感じで」
ネイリストさん「このサンプルだと3色使ってるので、3色選んでください。」
ざっと70色くらいのカラーチップを見せられる。
私「は、はぁ。。。(こんなに色みせられても組み合わせとかわからん)かわいい感じのがいいんですけど、、、」
ネイリストさん「ピンク系ならこのあたりですかね・・・?(カラーチップを指差しながら)」
私「・・・(『このあたり』の範囲広すぎぃ!!ピンクバリエーションありすぎぃ!)じゃあ、これとこれとこれで。。。」
ネイリストさん「ストーンどれにしますか?配置どうしますか?シールもありますけど、使いたいものありますか?ラメライン引きますか?スパンコール使いますか?」
・・・と、まあ、その後怒涛の質問攻め。
一見さん殺しで有名なスタバとサブウェイなんか可愛いもんです!
可愛くて上品な感じになるならOKだし、ある程度提案してくれると嬉しいのになぁ・・・。
そう思った時にふと、「あ、これって私が仕事で求められているスキルやわ!」と気付きました。
さて、前置きが随分長くなりましたが、本題です。
デザイナーってアドリブ力と提案力がいるよなーって話です。
デザイナーのアドリブ力ってなんぞや
言われた通りにやれば良いというもんじゃない、デザイナーのお仕事。
よく聞く失敗のパターン
クライアント「青と黒でかっこいい感じで、書体は明朝体で、レイアウトはきっちりした感じでお願い!」
デザイナー「できました!」
クライアント「うーん・・・もっと、情熱的でエネルギッシュな印象にして欲しいんだよね。」
デザイナー「・・・。」
「何をするのか」は「何を伝えたいか」によって決まります。
「何色を使うのか」も「どう見せたいのか」も「どんな印象を与えたいのか」によって変わってきます。
「どんな印象を与えたいのか」がわかれば、提案することができます。
「情熱的な印象にしたいなら、赤やオレンジを使いましょう!」
「エネルギッシュさを出すなら、レイアウトはランダムにして、書体は太くて力強いゴシック系、少し斜体にしてみましょう!」などなど。
まずは、デザインの目的を聞くことが大切です。それ無しにデザインはできません。
ワイヤーフレーム通りに作ってはいけない
私も最初の頃は苦労した話なのですが・・・ディレクターから上がってきたワイヤーフレームをそのまま使うのはやめましょう。
「え?せっかく作ってもらったワイヤーフレームなのに無視して作るの??」
って思うかもしれませんが、『ビジュアル』に関してはある程度無視して良い場合もあります。
・・・と、言うのも、
先に枠を見てしまうと、どうしても「枠からはみ出さないようにしよう」と思ってしまい、アイディアが出にくくなります。デザインを起こす前にワイヤーフレームの檻に迷い込んでしまったパターンです・・・!新人のうちは特に悩むポイントなんじゃないでしょうか・・・?
でも大丈夫!その檻には鍵とかかかってませんから、出てきてください!ほーら、こわくないよ!
ワイヤーフレームを一旦忘れましょう!アイディアを広げるためには少し柔軟になってみましょう。
ワイヤーフレームからくみ取るべきポイントは、『見せ方』ではなく、『意図』です。
何を強く言いたいのか、このサイトの中のコントラストはどうしたいのか。を理解することが最適なデザインへと繋がると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私もまだまだ勉強中の身ではありますが、胸に留めておきたいことなので書いてみました。
デザイナーに期待されてること。
それはきっと「お客様の意図を汲み取ること」と「ユーザーにきちんと伝えること」なんだと思います。
なんでもかんでも「ハイ!喜んでー!」と受け入れる居酒屋スタイルはやめて、まずは相手の「目的」を聞いて、その目的に応じた対応(アドリブ)を心がけたいですね!